1月21日、恒例の新年会が静岡市伝馬町の「マイホテル竜宮」で開催。参加人数は32名、県外からは8名の参加がありました。諏訪会長の挨拶の後、高橋幹事の乾杯で宴が開始。今年は立食ではなくテーブル席で鍋料理を堪能しました。2次会も15人が参加し賑わいました。新年会に先立つ幹事会は13名で行われ、総会に掛ける事案が審議されました。
2017年2月5日(日)、ふじのくに地球環境史ミュージアムで27名の会員の出席のもと、総会が開かれました。概要は以下のとおりです。
議題1 2016年度事業報告
・「駿河の昆虫」253,254,255,256号の発行。計100ページ。
・「ちゃっきりむし」187 〜190号の発行。
・『60年記念誌』の発行。
・会合(参加人数):幹事会(13)、新年会(36)、総会(20)、談話会(32)の実施。
・調査・観察会(参加人数):枯山ギフチョウ観察会(14)、清水黒川観察会(約60)、三ヶ日町雨生湿地ヒメヒカゲの観察とマーキング(10)、昆虫合宿 梅ケ島(11)、ミヤマシジミ保全(7)、アサギマダラ調査菊川市(約40)。
・その他:第29回静岡県地域文化活動賞 受賞、ホームページの維持、標本資料整理事業に協力、ゴシュケビッチNo.4の発行
・会員数270名(2017年1月1日現在、県内175名、県外95名)
議題2 2016年度収支決算 (略)
議題3 2017年度事業計画
・「駿河の昆虫」 257号:2月下旬発行予定(編集:鈴木英文)。258号:5月中旬発行予定(編集:平井剛夫)。259号:9月中旬発行予定(編集:白井和伸)、260号:12月上旬発行予定(編集:池谷正)。「ちゃっきりむし」191〜194号(編集:清邦彦)。原稿は事務局または直接編集担当者宛てにお送りください。E-mail(pu-suruga@shizukon.sakura.ne.jp)での電子投稿も受け付けています。
○行事予定
・会合:幹事会、新年会、総会、談話会
・調査・観察会:清水黒川(NPO自然博ネットと共催)、三ヶ日雨生湿原 ヒメヒカゲマーキングと保全活動(浜松市三ヶ日町)、夏合宿-静岡市井川(日本鱗翅学会東海支部と共催)、ミヤマシジミ観察と保全活動(市主催)、アサギマダラ マーキング会(菊川市友田)
・ホームページの維持
・NPO自然博ネット標本資料整理事業に協力。
・静昆創立65周年記念「昆虫目録」の発行準備作業
・静岡のチョウ世界のチョウ(ふじのくに地球環境史ミュージアム)への協力(〜3月26日)
・「地球環境史ミュージアムと虫レクチャーIN和田島(仮)への協力(8月5日〜6日)
・「駿河の昆虫」カラー写真化の検討
・会則の変更を検討
議題4 2017年度収支予算 (略)
議題5 2017〜2018年役員改選について
現在の役員全員が留任
自己紹介と近況報告の後話題提供があり、終了後同館で開催されている「静岡のチョウ世界のチョウ」見学と情報交換の時間を設けました
話題提供 次の二件のお話しがありました。
@ 永井 彰 『インドネシア アンボン・セラムのトリバネ・キシタ4種の採集』
A 相澤和男 『カラスアゲハ近縁種の交配結果』
二次会
総会終了後、静岡駅前の居酒屋で懇親会が開かれ、18名が参加して大いに盛り上がりました。
2017年5月7日、静岡市清水区興津川上流黒川の「清水森林公園やすらぎの森」での昆虫観察会は、いつものように親子連れや静岡大学の昆虫サークルのメンバーなど50人が参加して行われました。例年黒いアゲハチョウ類が多く見られるのですが、今年は季節の進行が少し遅れているのかジャコウアゲハしか見られませんでした。ツマキチョウ、越冬したクロコノマチョウ、キジョランの葉裏からのアサギマダラ幼虫、渓流からはミルンヤンマやムカシトンボの幼虫などが見つかりました。前日見つけたウマノオバチや会場に来る途中で拾ったテンの死がいなども披露され、オオルリやカジカガエルの声も聞こえました。(報告 清邦彦)
6月3日、浜松市北区(旧三ヶ日町)の雨生湿地で実施しました。好天に恵まれ、会員7人、県自然保護課職員2人、一般1人に加え、天竜森林局から4人参加がありました。終日強い風が吹いていましたが、現地は風が山の斜面に遮られ、日中は暑いくらいでした。
今年は春の低温で季節の進行が遅れており、ヒメヒカゲの発生も遅れ気味でした。1時間ほどで35♂8♀にマーキングできました。昨年は100を超えており、♀の比率も高かったので、来週末に盛期を迎えそうです。
昼食をはさんで、発生環境保全のためツルヨシやネザサの草刈りを行いました。今後は、本格的な間伐などを天竜森林局と県自然保護課との間で協議していくと聞きました。天竜森林局からの参加は現地確認のためです。今回は草刈りの効果を知るために、草刈りをする区画としない区画を20m四方に四区画を設定しました。さらに各区画の中に2m四方の小区画を設け、植生被覆率や現在生えている植物を記録しました。推移を比較して協議の資料にするそうです。
(報告 白井和伸)
2017年8月5日、「日本蝶類学会夏のフォーラムin静岡」が本会との共催で、ふじのくに地球環境史ミュージアムで開かれました。諏訪哲夫氏による静岡県におけるチョウの衰亡、小堀健氏のヒサマツミドリシジミの幼生期についての一般公演、高橋真弓氏の特別講演のほか、矢後勝也氏の一般の方や子ども向けの昆虫のお話などがありました。同好会の皆様には事前にお知らせできなかったことをお詫びします。
9月3日(日)『ふじのくに地球環境史ミュージアム」で談話会が開催され23名の会員が出席しました。
諏訪会長の挨拶のあと「一人一話」として参加者の最近の活動報告がありました。休憩、懇談、収蔵庫見学などを挟んで、次の三件の「話題提供」がありました。
@鈴木英文「富士川河口のギンイチモンジセセリ」:富士川河口域の富士市・静岡市における河川敷・堤防上10か所の生息地とその状況について。
A清邦彦「トカラ列島、大東島のチョウ観察紀行」:鹿児島県トカラ列島、沖縄県大東諸島への船旅とトカラカラスアゲハやハマヤマトシジミなど観察したチョウの報告。
B菊池泰雄「モンゴルにチョウを追って」:2016年のホブド、2017年のツェンケルジグールでのチョウの調査結果の報告。
終了後、静岡駅前の居酒屋に移動して懇親会が行われました。 10人が参加しました。
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