総 会
2021年1月 新型コロナのため紙面により幹事会を行い、総会としました。
議題1 2020年度事業報告
・「駿河の昆虫」269〜272号の発行。計104ページ。
・「ちゃっきりむし」203 〜206号の発行。
・会合(参加人数)：幹事会(2月23日、14名)、総会(2月23日、30名)、交流会(2月23日、25名)、談話会(9月8日、新型コロナで中止)。
・調査・観察会(参加人数)：高山市民の森昆虫観察会(5月10日、雨天中止)、ヒメヒカゲマーキングと保全活動会(6月13日、14名)、アカボシゴマダラ分布拡大調査(9月12日、5名)、アサギマダラマーキング会(10月25日、25名)。
・その他：ホームページの維持、標本資料整理事業に協力
・会員数239名(内学生8名、2021年1月1日現在)
入会10名、退会12名
2020年逝去会員 ［上山智嗣（3月），狩野昭平(6月），佐野信幸（10月），井澤 真（10月）]
議題2 2020年度収支決算 （略）
議題3 2021年度事業計画
・「駿河の昆虫」 273号：2月中旬発行予定（編集:鈴木英文）。274号：5月中旬発行予定（編集:平井剛夫）。275号：9月中旬発行予定（編集:白井和伸）、276号：12月上旬発行予定（編集:小堀健）。「ちゃっきりむし」207〜110号(編集：清邦彦)。原稿は事務局宛てにお送りいただくかE-mail(pu-suruga(@)shizukon.sakura.ne.jp)宛に投稿して下さい。
○行事予定
・会合:幹事会(幹事による紙面協議)、総会(中止)、交流会(中止)、談話会
・調査・観察会:枯山ギフチョウ観察会(3月)、「高山・市民の森」昆虫観察会(5月)、ヒメヒカゲマーキングと保全活動(6月)、アカボシゴマダラ分布拡大調査（家山周辺、9月)、ヤクシマルリシジミ調査会(浜岡〜御前崎、10月)
・ホームページの維持
・NPO自然博ネット標本資料整理事業に協力。
・昆虫写真展示（平井剛・鈴木英）
議題4 2020年度収支予算 (略)
議題5 役員改選の件(2021-2022)
会長 諏訪哲男
幹事 枝恵太郎、池谷 正、小堀 健、白井和伸、鈴木英文、
清 邦彦、高橋真弓、多々良明夫
監事 鈴木英文(兼任)
事務局 池谷 正(兼任)
ギフチョウ観察会
３月２７日(土)、ＮＰＯ自然史博ネットとの共催で、ギフチョウの観察会が浜松市北区・天竜区の枯山で行われ、１８名の参加がありました。ギフチョウは現地到着と同時に姿を見せ、ナガバノタチツボスミレの花で吸蜜する様子も観察できました。山頂に着く頃から日差しがなくなって気温も低くなり、枯草上で羽を広げて静止する個体をわずかに見るだけとなりました。オスの、翅の少し傷んだ個体が中心で、２０個体近くを観察できました。カタクリの花は盛りをちょっと過ぎたくらい、ヒメカンアオイの新葉はまだ未展開の状態でした。他に蝶ではヒオドシチョウ、ルリタテハ、ルリシジミが見られました。(報告 清)
高山市民の森昆虫観察会
2021年５月９日（日）、NPO自然史博ネットとの共催の高山・市民の森での昆虫観察会は20名が参加して行われました。天気はよかったものの風が強く、黄砂も多く飛来していたようで静岡の市街地も霞んでいました。 ツツジの花は盛りを過ぎていて蝶ではカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハなどが見られたものの数は多くありませんでした。高山の池ではモリアオガエルの卵泡がミズバショウの葉にいくつも産み付けられ、クロスジギンヤンマが飛来していました。他に、オオセンチコガネ、ヤモリ、クロツグミ、イタチと思われる糞などが確認されました。
(報告 清邦彦)
ヒメヒカゲのマーキングと保全活動観察会
6月12日、浜松市北区(旧三ヶ日町)平山の雨生湿地で実施しました。今年は梅雨入りが早かったもののしばらく雨が降らない日が続き、この日も雲は多いながらまずまずの天候でした。参加者は、会員5人、県自然保護課職員2人と天竜森林管理局から2人でした。9時半に三ヶ日協働センター駐車場に集合して現地に向かいました。
現地では、10時頃から二手に分かれ、マーキングを実施しました。湿地本体では1時間ほどで6♂8♀にマーキングできました。尾根方面は1時間強かかりましたが、2♂のマーキングにとどまり、他にネットできなかった個体が2頭いました。
全般に個体数が少なく、近年では最小でした。8日に下見した参加者の話では、目視で40頭程度目撃したそうなので、どこに消えたのか、残念な結果でした。
なお、平成29年から実施している植生調査は、目立った変化は認められないため行いませんでした。
昼食後記念撮影をし、12時半頃解散しました。
集合写真
談話会(新型コロナのため中止としました 2021年9月5日)
アカボシゴマダラ分布拡大調査会
(雨のため中止しました 2021年9月11日)
ヤクシマルリシジミ調査会
2021年10月23日(土)、静岡県西部から分布を拡大しているヤクシマルリシジミの調査会が掛川市南部の大東温泉近くに11名の会員が集合して行われました。好天に恵まれ、掛川市と菊川市の計3カ所のテリハノイバラ群落とウバメガシ林を調査し、菊川市で生息を確認、全員でオス４頭を採集しました。今後県の中部、あるいは伊豆半島にどのように広がってゆくのか、注目したいものです。
