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<2013年の活動実績>

 新年会  関東方面から5名来静

1月19日、いつもの静岡市伝馬町の「マイホテル竜宮」に29人が集まりました。三重県から泊まり込みで参加の方、関東方面からも5人の方が遠路参加され、特別な企画などなくても皆さん盛り上がり、終了後はどこかに2次会に行かれたようです。


北條会長の挨拶

高橋幹事による乾杯

歓談風景



 総 会  

2013年2月17日、東部生涯学習センターで24名の会員の出席のもと、総会が開かれました。概要はつぎのとおりです。

1 2012年度事業報告
 ・「駿河の昆虫」237,238,239,240号の発行。計98ページ。
 ・「ちゃっきりむし」171 〜174号の発行。

 ・会合・観察会(参加人数):幹事会(11)、新年会(30)、総会(24)、談話会(24),清水黒川観察会(50)、伊東合宿(36)、ミヤマシジミ保全(15)、アサギマダラ調査(30)、ゲニタリア勉強会(10)の実施。


 ・標本資料整理事業に協力:寄贈された昆虫標本約10,000頭の登録及び整理を行った。


・会員数274名。
 ・2012年度は「ゴシュケビッチ」の発行はありませんでした。
 ・2012年度収支決算 (略)

2 2013年度事業計画


 ・「駿河の昆虫」 241号:2月末日発行予定(編集:鈴木英文)。242号:5月末日発行予定(編集:平井剛男)。240号:9月末日発行予定(編集:池谷正)、240号:11月末日発行予定(編集:白井和伸)。原稿は事務局または直接編集担当者宛てにお送りください。
E-mail(pu-suruga@shizukon.sakura.ne.jp)での電子投稿も受け付けています。

・海外調査報告書「ゴシュケビッチ」3 7月発行予定。1500円。

 ○行事予定
 ・会合:幹事会、新年会、総会、談話会

 ・調査・観察会:清水黒川(NPO自然博ネットと共催)、静岡市井川 白樺荘(日本鱗翅学会東海支部と共催)、麻機遊水地観察会(麻機湿原を保存する会と合同)、ミヤマシジミ・アドプト観察会と保全(市主催)、麻機遊水地保全(麻機湿原を保存する会などと合同)、ゲニタリア勉強会

・標本資料整理事業
 昨年に引き続き、県立博物館の設立に向けて標本の保存事業などを行なっているNPO法人自然史博ネットに協力して標本の整理を行なっています。県立博物館となる旧県立高校に昆虫標本保管用として2部屋、昆虫研究室として1部屋が割り当てられる予定です。

 ・60周年記念文集
 2月末に原稿締めきり、5月末発行、原稿は約40編、体裁はA4 200ページ、表紙はソフトカバーの予定です。400部印刷し、販売価格は2,000円を予定しています。

 ・2013年度収支予算 (略)

3 役員の改選(2013-2014)
 会長:北條篤史

  幹事:枝恵太郎、大石幸雄、白井和伸、杉本武、清邦彦、高橋真弓、
  谷川久男、平井克男、福井順治、*多々良明夫

 監事:鈴木英文
  事務局:諏訪哲夫、*池谷正
  *は新任


総会風景

・話題提供 休憩後、次の三件のお話しがありました。

@ モンゴル産ウルミカラスシジミのゲニタリア観察:永井 彰
  記載文にゲニタリアの図がなく、翅の色だけではカラスシジミとの区別点がよく分からなかったが、ゲニタリアは違うことが分かった。シノニムではない。


A 静岡県のカワトンボ族の分布:福井順治
  分類に諸説あったグループだったが、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの2種ということでとりあえずの決着がついた。ただし伊豆半島〜山梨県南部は別個体群か?


B 南アルプスベニヒカゲ属の近況:白井和伸
  赤石山系のベニヒカゲ・クモマベニヒカゲの生息地の現状をスライドで紹介。シカの食害の影響もある。



 二次会
  総会終了後、静岡駅前の居酒屋に場所を移し、話の続きをしました。
  9月の談話会にも皆さんいらしてください。


 黒川昆虫観察会

 今年も5月12日の日曜日、NPO自然史博ネットとの共催で、静岡市清水区興津川上流黒川の「やすらぎの里」で自然観察会が実施され、約50人の参加者がありました。午前中は昆虫観察会として林道を往復してきました。今年はキャンプ場周辺のツツジの花は早くも終わってしまい、黒いアゲハチョウが集まる光景は見られませんでしたが、17種の蝶の成虫とアカタテハ、ヒオドシチョウの幼虫のほか、オトシブミの揺籃、クガビルが観察されました。

 午後の川に入っての水生生物の観察会では、ヤゴやヘビトンボなどの昆虫の幼虫の他、カジカガエル、ツチガエル、カワムツ、タカハヤ、イモリ、ヒダサンショウウオなどを観察しました。







 夏合宿

2013 年8月24日(土)〜25(日)、静岡市井川白樺荘にて夏合宿を行いました。当初は20人参加する予定でしたが、ドタキャンなどで最終的に13人の参加者になりました。今回は学生が女性2人を含め3人が参加し、おじさんの中に花が咲いたようでした。3時頃から宴会の予行練習が始まり、本番の宴会の後は間野さんが用意してくれたライトトラップで夜間採集を行いました。その後は二次会で虫談義が夜遅くまで続きました。翌日はあいにくの雨。それぞれ採集の予定をキャンセルし、家路につきました。


山の幸での宴会風景

アリやバッタがたくさん来たライトトラップ

楽しい二次会


 談話会

 9月8日(日)、静岡市千代田の「東部生涯学習センター」で談話会が行なわれ24人の会員が出席しました。自己紹介と近況報告では、リニア新幹線のトンネル建設による残土が大井川上流に生息するオオイチモンジやミヤマシロチョウに与える影響の心配、アカボシゴマダラの静岡県内への分布拡大、サツマシジミ、オオムラサキ、オオチャバネセセリなどの状況などが話されました。1時間ほどの休憩・情報交換の時間のあと、以下の"話題提供"がありました。

諏訪哲夫「スイスのベニヒカゲ属」
 スイスの南側3箇所で17種のベニヒカゲの確認とその生息環境。
浦山幸夫「大無間山の登山道の現状」
 南アルプス南部の大無間山に田代から小無間山を経て登山した状況。
平井剛夫「虫になって富士山を見れば」
 富士山の様々な環境に生息する昆虫を、甲虫を中心に紹介。


 ミヤマシジミの環境保全活動

9月15日(日)に予定されていた安倍川のミヤマシジミの観察と環境保全活動は、台風接近による雨のため中止となりました。


 アサギマダラ調査会 

台風通過翌日の好天の10月27日、菊川市潮海寺町のフジバカマを植栽した「アサギマダラの里」で地元の皆さんを含めて50名近くが参加して行われました。アサギマダラは初めは2〜3頭しか見られませんでしたが、撮影やマーキングをしている間にも次々と飛来し、20頭近くにマーキングすることができました。今年はフジバカマにカバマダラまでやってくるとのことで、観察会終了後、同好会員で他のフジバカマやトウワタ栽培地でカバマダラを観察してきました。


 ゲニタリア勉強会

11月16日(土)、東海大学海洋学部でゲニタリア(昆虫の生殖器)勉強会が行なわれ、8名の方が参加して、それぞれ自分の調べたい標本を観察していました。これまで東海大学の永井彰氏のお世話で高橋真弓氏の指導のもと行われてきましたが、10回目を機にひとまず終了することとしました。ありがとうございました。