<静岡昆虫同好会の概要>
静岡昆虫同好会は昭和28年(1953年)5月に創立し、今年で63年目となります。
本会は静岡県の昆虫の分布や生態を明らかにすることを目的として出発し、今までに南アルプスや富士山をはじめとして各地で精力的に調査を行い、生息状況の推移や、地球温暖化の影響と思われる昆虫の分布変化などの解明に多くの成果を上げることができました。これらの調査の結果は、会誌「駿河の昆虫」に発表され、これまでに248号まで発行しました。
昆虫の調査は郷土から日本列島全体に広がり、さらに日本列島に住んでいる在来の種のルーツは主に大陸であることから、ロシアやモンゴルなど大陸にも及んでいます。それらの調査結果は海外昆虫類調査報告書「ゴシュケビッチ」に発表されています。
今後は過去の自然環境の遺産とも言うべき60年来の標本を大切に管理・活用して、これらを将来に引き継ぐとともに、昆虫の生息状況に注目していく私たちの活動が自然環境の保全に少しでも貢献できることを願っております。
2015年2月