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<2024年の活動実績>


 総会・交流会


2024年2月18日、28名の会員が出席して総会が開かれました。2023年度の事業報告、収支決算、2024年度の事業計画、予算、年会費の改定(4000円に)、発送システムの変更、幹事の業務の移行などについて報告がありました。 総会終了後、出席者の自己紹介と近況報告に続いて次の2題の話題提供がありました。清邦彦「静岡県におけるクロマダラソテツシジミの発生の推移」菊地泰雄「主に県内におけるイシガケチョウの分布調査結果(2023年9〜12月)」
その後、静岡市葵区御幸町の「大庄水産」に場所を移して交流会が行われ、17名が参加しました。

総会
議題1 2023年度事業報告
 ・「駿河の昆虫」281〜284号の発行。計102ページ。
 ・「ちゃっきりむし」215 〜218号の発行。

・会合(参加人数):幹事会(2月19日、11名)、総会(2月19日、22名)、交流会(2月19日、17名)、談話会(9月3日、21名)。


・調査・観察会(参加人数):枯山ギフチョウ観察会(3月25日、雨天中止)、黒川昆虫観察会(5月13日、雨天中止)、ヒメヒカゲマーキングと保全活動会(6月3日、雨天中止)、イシガケチョウ分布拡大調査(7月22日、6名)、ホシボシキチョウ・ヤクシマルリシジミ調査会(10月14日、6名)


・その他:ホームページの維持、NPO自然博ネットワーク標本資料整理事業に協力、静岡昆虫同好会70年の歩みを2月に発行、静岡昆虫同好会70周年記念「静岡県蝶類分布図」を7月に発行


・会則の変更:会費滞納退会を3年から2年に短縮

・会員数234名(内学生3名、2024年1月1日現在)
   入会13人、退会7名、死去1名[白鳥滋久(7月)]


議題2 2023年度収支決算 (略)


議題3 2024年度事業計画


・「駿河の昆虫」 285号:3月上旬発行予定(編集:杉山友英)、286号:5月下旬発行予定(編集:松田陽二)。287号:9月中旬発行予定(編集:白井和伸)、288号:12月上旬発行予定(編集:小堀健)。「ちゃっきりむし」219〜222号(編集:清邦彦)。

○行事予定

・会合:幹事会(2月18日)、総会(2月月18日)、交流会(2月18日)、談話会(9月8日)

・調査・観察会:枯山ギフチョウ観察会(3月23日)、黒川昆虫観察会(5月11日)、イシガケチョウ分布拡大調査(6月15日)、ヤクシマルリシジミ調査会(10月)

・ホームページの維持

・NPO自然博ネット標本資料整理事業に協力


議題4 2023年度収支予算 (略)



年会費の改定:印刷費の高止まり、各種経費の値上がりにより支出が増え、会員の減少も考えられ、支出超過の状況が今後も続くと見込まれることから1,000円の値上げをします (高校生以下は従前どおり1,000円)。なお、年会費の改定は2025年度からとなります。



総会

 ギフチョウ観察会【雨天中止】

  2024年3月23日(土)

 黒川昆虫観察会

 2024年5月11日(土)  2024年5月11日、静岡市清水区興津川上流黒川やすらぎの森で昆虫観察会を行いました。昨年は雨で中止になりましたが今年は好天に恵まれ23名の参加者がありました。ノアザミの花が多くカラスアゲハやアオスジアゲハなどが訪れていました。黒川自然園からキャンプ場まで往復し、アサギマダラやツマキチョウ、アカタテハの幼虫などの蝶類、ミヤマカワトンボやアサヒナカワトンボなどのトンボ類など多くの昆虫や生物を観察しました。近年姿を見なくなったゴイシシジミの確認という成果もあり、これについては後日正式発表があるかと思います。(報告 清)



 イシガケチョウ調査会を実施しました

 2024年6月15日、富士宮市旧芝川町でイシガケチョウ分布拡大査会は11名が参加して行われました。心配された天気も良く、上稲子落合に集合後、入山の天子荘までを歩いて往復しました。イシガケチョウは2個体を目撃しただけにとどまりましたが、これはおそらく成虫出現期の間に当たってしまったのではないかと思われます。 テングチョウやウラギンシジミが多く、ミヤマカラスアゲハや近年少なくなったサカハチチョウの他、イチモンジチョウ、ムラサキシジミなどの蝶、ヒメヤママユガと思われる大きな幼虫も見ることができました。








 談話会を実施しました

2024年9月8日(日)、ふじのくに地球環境史ミュージアム視聴覚研修室で日本鱗翅学会東海支部との合同で談話会が行われ、愛知・三重からの参加者5名を含めて27名もの参加者がありました。ひとりずつ自己紹介を兼ねての近況報告の後、次の2件の話題提供がありました。

  多々良明夫「ラオスでの生活と虫たち」:JICAのシニアボランティアとしてラオスに滞在した時の様子や観察した昆虫、それに昆虫食についても紹介。

  中西元男「ヤクシマルリシジミとサツマシジミの分布拡大様相の違いについて」:三重県での両種の分布拡大の仕方の違いは非休眠越冬か蛹越冬か、花+新芽食か花食のみかの違いでは。静岡県にも当てはまるのではないか。




 ヤクシマルリシジミ調査会 

2024年10月26日、静岡県西部から少しずつ東に分布拡大中のヤクシマルリシジミの調査会が7名の会員が参加して実施されました。掛川市大東温泉に集合後、御前崎市の高松神社付近、菊川市の石山公園を調査、あいにくの厚い曇り空で気温も低めでしたが、複数のヤクシマルリシジミのほか、クロマダラソテツシジミも確認することができました。天気が良ければリュウキュウムサキも見られた可能性もあったのですが、こちらは見つかりませんでした。