2023年2月19日(日)、静岡昆虫同好会の総会がふじのくに地球環境史ミュージアムで3年ぶりに行われ、22名の参加がありました。総会に先立って午前中に行われた役員会で決定された2022年事業報告、2022年収支決算、2023年事業計画、2023年収支予算、役員の改選、会則の変更が報告されました。役員高齢化による今後の引継ぎのため新幹事4人が加わり、認定退会は会費3年滞納者から2年滞納者になります。
総会終了後、出席者一人一人の自己紹介と近況報告、高橋真弓氏による「静岡昆虫同好会創立の頃」と題する講演が行われました。講演では同好会創立以前の静岡県の昆虫研究の歴史、同好会創立の経緯や創立時の精神などが話されました。
その後場所を静岡市葵区昭和町の茄子の花無庵に会場を移して交流会行われ、17名が参加しました。
総会
議題1 2022年度事業報告
・「駿河の昆虫」277〜280号の発行。計148ページ。
・「ちゃっきりむし」211 〜214号の発行。
・会合(参加人数):幹事会(1月、紙面)、総会(2月13日、新型コロナで中止)、新年会(2月13日、新型コロナで中止)、談話会(9月3日、18名)。
・調査・観察会(参加人数):黒川昆虫観察会(5月14日、20名)、ヒメヒカゲマーキングと保全活動会(雨天中止)、イシガケチョウ分布拡大調査(7月23日、7名)、ホシボシキチョウ・ヤクシマルリシジミ調査会(10月15日、14名)。
・その他:ホームページの維持、NPO自然博ネットワーク標本資料整理事業に協力、静岡昆虫同好会70周年記念展示「郷土の昆虫を調べて」
・会員数232名(内学生3名、2023年1月1日現在)
入会11、退会7名、死去4名[西山保典(4月)、藤岡知夫(4月)、高橋 昭(4月)、加藤安俊(10月)]
議題2 2022年度収支決算 (略)
議題3 2023年度事業計画
・「駿河の昆虫」 281号:3月上旬発行予定、282号:6月中旬発行予定(編集:鈴木英文)。283号:9月中旬発行予定(編集:白井和伸)、284号:12月上旬発行予定(編集:小堀健)。「ちゃっきりむし」215〜218号(編集:清邦彦)。原稿は事務局宛てにお送りいただくかE-mail(pu-surugaアトマークshizukon.sakura.ne.jp)宛に投稿して下さい。
○行事予定
・会合:幹事会(2月)、総会(2月)、交流会(2月)、談話会(9月)
・調査・観察会:枯山ギフチョウ観察会(3月)、黒川昆虫観察会(5月)、ヒメヒカゲマーキングと保全活動(6月)、イシガケチョウ分布拡大調査(場所未定、7月)、ホシボシキチョウ・ヤクシマルリシジミ調査会(大井川河川敷など、10月)
・ホームページの維持
・NPO自然博ネット標本資料整理事業に協力
・「静岡昆虫同好会70年のあゆみ」の発行(全会員に配布)
・静岡昆虫同好会70年記念「静岡県蝶類分布図」の発行
・会則の改正
議題4 2023年度収支予算 (略)
2023年3月25日(土)
2022年5月14日(土)
2023年7月22日(土)、静岡県下で増加しているイシガケチョウの調査会が6人の会員が参加して行われました。藤枝市の旧岡部町谷川と瀬戸ノ谷の滝ノ谷川を調査しましたが、滝ノ谷川でイシガケチョウの成虫1頭と幼虫の食痕を確認しただけにとどまりました。天候は悪くなかったのですがイシガケチョウに限らず全体に蝶の姿は少なく、谷川でムラサキシジミ、モンキアゲハ、アオスジアゲハなど、滝ノ谷川でアカボシゴマダラ、ナガサキアゲハ、コミスジなどを見た程度でした。
2023年9月3日(日)、ふじのくに地球環境史ミュージアム視聴覚研修室で談話会が日本鱗翅学会東海支部との合同で開催され、愛知三重からの参加者を含め21人が出席しました。ひとりずつ自己紹介を兼ねての近況報告の後、次の3件の話題提供がありました。
菊地泰雄:県内におけるイシガケチョウの分布調査結果
諏訪哲夫:「静岡県蝶類分布図」の発行について
福井順治:ベッコウトンボの増殖と浜松市への移植
2023年10月14日(土)、静岡県下に分布拡大中のヤクシマルリシジミの調査会を行いました。県外からの方も含めて6名が参加、掛川市旧大東町に集合後、菊川市と御前崎市の2カ所を調査しました。天気は下り坂でしたが午前中は薄日が差し、菊川市で数頭のヤクシマルリシジミを確認することができました。他に、菊川市ではアカボシゴマダラの幼虫を、御前崎市ではカラスザンショウからモンキアゲハと思われる卵を見つけました。キタキチョウ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミなど秋らしい蝶も多く見られました。解散後はそれぞれクロマダラソテツシジミの調査などに向かいました。